チトワンまでの道中 The way to Chitwan

この日はカトマンズからチトワンまで車で移動しました。
朝早く7時ごろ出発して昼過ぎに到着。計5-6時間のドライブになりました。
車内でネパールについてのいろいろな話を聞かせてくださいました。

近年カトマンズは人が集まってきていて、人口約400万人の都市です。
車やバイクの通行が多くなってきているので、これからは環境に配慮しなければならないそう。
綺麗な自然がたくさんあるので、環境も大切にしながらいい方向に進めば良いと思いました。
よく昔の日本の状態に似ているという話を聞くらしく、
インフラ整備はこれからで、車もまだたくさん排気ガスを出しています。
マフラーにフィルターつけるような規制をすれば、
これからもカトマンズ盆地から綺麗に山々を眺めることができるのではないかな?

教育の話
国立よりも私立が進んでいて、英語などグローバルな教育がなされている。
ただし私立は金額が高く、養育費は日本のそれとあまり変わらないらしいです。
海外に留学するための助成金や奨学金も近年は取りやすくなってはきているそうで、
外国に働きに行き、戻ってきて家を買うような流れがあるらしい。

国の産業は約4割が農業、残りの主要な部分は観光業です。
近年、じゃがいもなどの野菜の消費(輸出含む)が増えていて、値段も高騰してきているので、
若者は農業に就職することも多いらしいです。

国土は南北250km東西900kmあり、山岳地帯なので勾配が急です。
なんと海抜約20mから8848mと高低差ある為、
生態系としては幅広く豊富で、例えば鳥は800種以上いるそうです。

カトマンズの次はチトワンに向かったのですが、
そこには野生のサイやトラ、ワニがいる国立公園があります。
日本だとそのような環境をイメージしずらいですが、
ネパールでは人の生活と野生の動物が共存していました。

ボダナート Boudhanath

ボダナートは世界遺産に登録されているネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔です。中心にはブッダの仏舎利が埋められているそうです。

仏塔は時計回りに回ります。1周か3周まわることが良いとされているそうです。

仏塔は真上からみるとそれ自体がマンダラになっています。

四層の台座は地、ドームは水、目が描かれた部分と13層の尖塔は火、頂上の円形の傘は風、最先端の尖塔は天、を意味しているそうです。ドームの下にある108のくぼみには、ひとつひとつに仏像が収められているそうです。

仏塔の周りはお店が多数あり、そこでカーラチャクラ・マンダラを手に入れました。

以下、説明書を翻訳

ザ・カーラチャクラ・マンダラ

カーラチャクラ・マンダラ(時の輪)は現在のダライ・ラマ14世によって設計されています。それは砂で作られているので、砂のマンダラとも呼ばれています。それが終わると、一時的な永遠のために崩されます(恒久的ではありません)。マンダラは世界の平和を代表/象徴しています。

正四角形の構造体は、知恵、宇宙、風、火、水、および地球の6つの異なる円で囲まれています。

マンダラの中心はカーラチャクラとヴィシュワメートの「涅槃」という意味の蓮の花が置かれています。正四角形には、神と女神を運ぶそれぞれの動物がいて、12頭の動物(干支)はチベットのカレンダーでは12ヶ月を表しています。啓蒙された身体、啓蒙されたスピーチ、啓蒙された心がそれぞれ入口です。カーラチャクラ・マンダラでは、36の神を表現する古いサンスクリット文字の音節を見ることができます。このマンダラは、平和、繁栄と保護のために作られています。

パタン ダルバール広場 Patan Durbar Square

パタンのダルバール広場は、地図をご覧いただくとわかるのですが、南北方向に長い一帯のことを指しています。

東側には王宮と王宮寺院が並び,王宮の一部は博物館になっています。
西側にはビムセン寺院、ヴィシュワナート寺院、クリシュナ寺院、ジャガナラヤン寺院、ハリシャンカール寺院、もうひとつのクリシュナ寺院が並んでいます。

上記写真のビムセン寺院について
ビムセンとは叙事詩「マハーバーラタ」に出てくる英雄でのことで、現在では職人や商人の神として祀られています。

地震の影響で工事中だった為、中には入れませんでした。

ネパールの宗教建築物はパゴダ様式、シカラ様式、ストゥーパ様式に大別されます。ダルバール広場にある木造建築はすべてパゴダ様式で、ビムセン寺院も複数の屋根を重ねた形状となっております。

パタンのダルバール広場は1979年にカトマンズ盆地として世界遺産に認定されています。

上記写真は旧王宮(Royal Palace)で、現在パタン博物館として公開されています。

クリシュナ寺院(Krishna Temple

ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身であるクリシュナを祀っている寺院です。17世紀にシカラ様式の形で建てられたものです。

ヴィシュヌ神は神鳥ガルーダに乗るので、手前にガルーダの像が立っています。ガルーダとは人の想像よりも速く動くことができるという概念を持った、想像上の神鳥だそうです。

振り返ると夕日に照らされたパタンのダルバール広場の間から神聖な山が見ることができました。

東京からカトマンズ

羽田空港国際線旅客ターミナル 3F出発ロビー

屋根が波打つ大空間です。

日本的なデザインの舞台

4階の江戸小路の中には日本食レストランがたくさんありました。自分達はそばを食べて出発、日本の料理が名残惜しいです。

今回利用した航空会社はタイ国際航空(Thai Airways)で、夜24時すぎに羽田離陸でした。

朝5時すぎにタイのスワンナプーム国際空港に到着。タイの現代美術の作品がかっこいい。

スワンナプーム国際空港は巨大です。時間があったので端から端まで歩いてみました。

大きなドーム型の通路を上空から見るとこんな感じ。

2006928日に全面開港したそうです。これだけ巨大だとどのように工事を行なったのか疑問が湧きます。

タイからネパールカトマンズのトリブバン国際空港の途中で見えた光景です。なんか見えてる!!!!!!

タイからカトマンズまでは2時間ぐらいで着きました。

これから一体何がわれらを待っているのか、期待感が増してきました。

ネパール2018


新婚旅行でネパールに旅行に行きました。
ヒマラヤ山脈と宗教建築、野生の動物を見にいくことが目的でした。

タイのバンコクからカトマンズまでの飛行機の中で、
隣に座っていたロシアの方と会話していた中、
突如窓からヒマラヤ山脈が見えたとき、
そのあまりの大きさに畏敬の念が湧きました。

太古から信仰の対象で、世界一の大きさを有する山脈であり、
自分のイメージを超える高さでした。

これを見た太古の人々が受けた印象と、現代の人間の持つ印象はきっと同じで、
信ずる何かとして今も昔も変わらないんだろうと思いを馳せました。

8日間の旅で、ガイドさんドライバーさんに大変お世話になり、
非常に貴重な時間をいただけました。
この場を借りてお礼申し上げます。

10年以内にもう一度行きたいですな。