人生の目的 五木寛之

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%84%8F%E7%BE%A9#.E4.BA.94.E6.9C.A8.E5.AF.9B.E4.B9.8B.E3.81.AE.E8.A6.8B.E8.A7.A3

人生の目的は、『自分の人生の目的』をさがすことである。

自分ひとりの目的、世界中の誰ともちがう自分だけの『生きる意味』を見出すことである。

変な言い方だが、『自分の人生の目的を見つけるのが、人生の目的である』といってもいい。私はそう思う。

そのためには、いき続けなくてはならない。いき続けていてこそ、目的も明らかになるのである。『われあり ゆえにわれ求む』というのが私の立場だ。

自分だけの人生の目的をつくりだす。それは、ひとつの物語をつくるということだ。自分で物語をつくり、それを信じて生きる。

しかし、これはなかなかむずかしいことである。そこで自分でつくった物語ではなく、共感できる人々がつくった物語を『信じる』という道もある。

<悟り>という物語。<来世>という物語、<浄土>という物語。<再生>という物語。<輪廻>という物語。それぞれ偉大な物語だ。人が全身で信じた物語は、真実となる。

— 五木寛之『人生の目的』

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